FC2ブログ

環境教育事務所 COMMUNITY OF TREES OFFICIAL BLOG

児童養護施設の子どもたち対象のプログラム6年目

blogsisetupuro.jpg

10月31日(土)は、もう気づけば6年目となる児童養護施設の子どもたちを対象にしたプログラムでした。

 このプログラムでは、子ども達が自然という普段とは違うフィールドの中で自らが選択してやりたいと思う事を思う存分やってみる経験をすること。(自己選択する力
 その一人一人が選んだことをボランティアとして関わるスタッフにとことん付き合ってもらうことで、人に甘えを受け止められる安心感を経験すること。このことを通して、人に対する信頼感を体で実感として学んでもらうこと(人権の根っこの部分を育むこと)を目的に行いました。

 今年は、施設の職員さんから「長い期間見ていただきたいのでぜひ年長さんから参加させたいんです。」とうれしい言葉を言っていただき、これまでの高学年になった子どもたちと新しく年長さんや低学年の子どもたちもきてくれました。

 また、スタッフ体制も6年目で初参加のスタッフ、経験者、ベテランスタッフとおかげさまでじわじわと多様な層のスタッフ体制にもなってきたので、ベテランのスタッフにはプログラムの進行や企画をしてもらう柱としての役割を担ってもらうこと、経験者には初参加のスタッフへのフォローなど経験に応じた役割もお願いし進めました。

実際の内容としてはまず、名札書きからスタートし、アイスブレーキング。これまで関わってきたスタッフの顔や名前を本当によく覚えてくれていたり、たった一年間でもずいぶん成長している姿を観ることができたりとすごくうれしい再会&新しく来た子ども達とは新たな出会いでした。

 午後は、子ども達が自分がやりたいことを思う存分とことんやってみることがテーマ。

子ども達が出してくれた案に加え、選択肢を増やすということで各スタッフがそれぞれの持ち味を事前にプレゼンテーション。子ども達が選んだことにスタッフがとことん付き合って遊びました。

プログラム後の施設の職員さんとの振り返りでは、

・決められたものを決められた枠組みでするのではなく子どもたち自らがやりたいと思うことを思う存分できるというカタチがよかったと思う。

・普段、大人との関わりで距離を置いている年長さんもスタッフに甘えていたのがびっくりした。

・行く前は乗り気でなかった男の子が帰ってきた後に「めっちゃ面白かった。」と言っていたのが印象的だった。

・6年生で今年一応の卒業となるMちゃんが帰ってきてそうそう担当フロアの職員に「来年も行く。」と言っていたと聞きました。

・行事に普段は乗り切れない子たちも楽しんでいたのが印象的だった。

・スタッフの方にはこれでぎりぎり準備が間に合ったとお聞きしましたが、もし可能ならもう少しスタートの時間を早くして丸1日か2日を設定してもらえたらうれしいです。時間的に物足りない、もっといたかったという子どもたちの声がありました。

などなどのお声をいただきました。

実は今回、6年前に1年生だった女の子が毎年参加してくれ6年生の卒業を迎えました。一日のプログラムを終えクロージング(まとめ)の場で彼女の姿を見たとき、初年度に出会った時からのことが一気に沸き上がり、言葉に言い表せないほどに感慨深いものがありました。
blog2.jpg

そして、プログラム終了後は、富田ふれあい文化センターにおいてスタッフの振り返り。

スタッフからは

・自分の対人援助者としての強み(ストレングス)と弱み(課題)を再確認できて、次の目標らしいものを見つけることが出来た。

・去年度も参加した子ども達が毎年楽しみにしてくれていることに気づいた。継続的な関わりをする大切さを学んだ。

・子ども達と関わることの楽しさを学んだ。子どもの試し行動に気づけた。

・スタッフ全体をまとめることの大変さと、全体のことを見ていく難しさ。

・その場の空気というのは、一人で創り上げるものでなく、全員が創るものだということ。

・子ども達一人ひとりに個性があり、その子に合った関わり方をすることが大切だと学んだ。

・プログラム部分のディレクターをちゃんとやったのは今回が初めてな気がした。今までは半分みたいな感覚。難しかった。


などなど、それぞれ違った役割から見える振り返りがありました。

また、今回の一連のスタッフ研修は対人援助職としての私を振り返ることをゴールにおいているので、最後に「私の対人援助職としての強み(ストレングス)は(          )、今後私がもっと成長していくための伸びしろは(       )です。というシートに記入してもらい、全員で分かち合いをしました。

私の対人援助者としての強みとして

・子どもの視点になって子ども達と関わることができる。

・一人ひとりとの関わりを通して、その人の中にあるものを引き出す手伝いが出来る。

・こだわりがあること。

・自分で思ったより、想像してるより、子どもと一緒に何かを楽しむことができる。

・観察、分析できるところ。関われること(ぐっと中に入っていく)


今後成長していくための伸びしろとして

・ひとりひとりに合った関わり方をする。

・観察、分析して見えたことを形(伝える、見せる、表現する)にすること。

・無理だ。と思わずに、一度挑戦してみる。

・全体を見て、なおかつひとりひとりとの関わりを大事にしていきたい。

・一人の子どもではなく、回り全体を視野に入れて子ども達と関わる。


などなど、実践経験を経た上での学びをまとめてもらいました。

 近年、児童養護施設に入所する理由の一つに虐待のケースがあり、それは6割を超えているとも言われています。その層は、誰かが目を向けなければなかなか施策が届かない層であると痛感してきました。
広く人権啓発をすすめながらも、制度の狭間にある様々な人権課題をもつ人たちに事業を届けていくこと。この二つの柱が必要だという信念のもとで事業を行ってきました。

おかげさまで6年という蓄積の中で、願いや志に共感して集まってくれる学生も増え、施設の職員さんから任せていただく子どもたちの人数も増えてきました。長年の積み重ねによってできてきたスタッフの層や施設の職員さんとの信頼関係を実感できるのは本当にうれしい限りです。

これでスタッフ研修、子ども達とのプログラムと今年度の一連の取り組みは終了。

 このプログラムを大切に渡していただいた方、施設の職員の皆さん、スタッフとして関わってくれた方々、関係者の皆さまどうもありがとうございました。


Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

該当の記事は見つかりませんでした。